「よかったこと」に目を向ける習慣
「3 Good Things」は、その日にあった「よかったこと」を3つ書き出すだけの、シンプルな習慣です。もとは、ポジティブ心理学で知られるマーティン・セリグマン博士らが研究した「Three Good Things」という方法です。
私はどちらかというと、「よくなかったこと」のほうに目が向きやすいタイプでした。
「Glass half full(コップに半分水が入っている)」というよく使われる表現がありますが、私の場合は「半分入っている」ことより「半分入っていない」ほうについ気を取られてしまう。
だからこそ、3 Good Thingsを続けることで、日常の中の「よかったこと」に自然と目が向くようになったのは、自分にとって嬉しい変化でした。
「今日はこれができた」 「これは思ったよりうまくいった」
そんな小さなことにも気づきやすくなって、一日の終わりを少し穏やかに過ごせるようになったんです。
よくないことがあった日も、「ここはよかったな〜」に気づけると、起きたこと全部に引っ張られずに済みます。
これが、なにげに心の平穏に貢献してくれます……!
とりあえずはじめてみる
最初は「3つもあるかな?」と思う日もあります。でも、そういう日は「今日ちゃんと起きた」とか、「コーヒーがおいしかった」とか、だんだんハードルが下がってきます。最終的には、かなり平和な内容になります(笑)。
「できたこと」の奥にあるもの
続けているうちに、もう一つ気づいたことがあります。
3 Good Thingsでは「今日は○○ができた」「○○がうまくいった」「◯◯がよかった」という結果を書くことが多いのですが、よく考えると、その結果にたどり着くまでには、自分なりの行動や工夫があったはずです。
そこで「何ができたか」だけでなく、「自分はどうやってそれを実現したんだろう?」と振り返ってみることにしました。結果だけを見ると「できた」という事実しか残りませんが、そこに至るまでの選択に目を向けると、自分がどう取り組んだのかが見えてきます。
仕事でもやってみた
仕事でも使えそうだと思い、「今日は何がうまくいったかな」と振り返るようにしてみました。
うまくいかなかったことの振り返りは経験が多い一方で、うまくいったことはなかなか出てこないな、と長年感じていました。よくKPT法で振り返るのですが、「Keep」がなかなか出てこないんです。
そこで「うまくいった」で終わらせず、
「うまくいった=自分はどう取り組んだんだろう?」
と考えてみると、事前に確認していたり、相手が動きやすいように情報を整理していたり、自分なりの工夫があったことに気づきました。
「よかったこと」を見つけるだけでなく、その中にある自分の行動にも気づいていく。そこまで振り返ると、次の機会にも意図して使えるようになったり、「自分はこういう工夫をしやすいんだな」と自分のパターンに気づけたりします。
振り返りに3つの質問を加える
最近は、3 Good Thingsの中で特に振り返りたいものがあったとき、「行動」「工夫」「意識」の3つの角度から見返すようにしています。
- どう取り組んだ?
- 何を工夫した?
- 何を意識した?
結果だけでなく、そこに至るまでの自分にも目を向ける。それだけで、同じ「よかったこと」でも見え方が少し変わってきます。
Three Good Things
私は、もとの「Three Good Things」についてはよく知らないまま始めました。
あとから調べてみると、マーティン・セリグマン博士らが研究した「Three Good Things」には、よかったことを3つ書くだけでなく、それぞれについて「なぜ・どうして起きたのか」を振り返ることも含まれていました。
巷では「その日にあったよいことを書く」という部分が広く知られているようです。そちらのほうが気軽に取り組みやすいからなのかな、と思いました。
はじめてみる?
夜、寝る前の1分だけ、「今日よかったこと」を3つ思い浮かべてみてください。3つ出てこなくても大丈夫。「今日もちゃんと1日を過ごせた」、それだけでも十分な1つ目です。
特に、「コップに水が半分入っていない」ほうについ気を取られてしまう方には、おすすめです。小さな「よかった」に気づくのが少しずつ上手になり、心の平穏にもつながっていきます。


