Anki をやってると思う記憶力の不思議

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記憶力って不思議だよね、という話。Ankiである程度学習をしたことがある人(1000枚とか覚えた人)は共感してもらえる話な気がするし、なんてことないあるあるかと思います。

考察部分は私見(ただの感想といったほうがよい)であり、学問などの根拠に基づいてるとかではないので、思い込みも含まれるかもしれません。

Anki 学習あるある

直前に見たのに思い出せない

「直前に見たこと」は覚えている。でも思い出せない。見たことだけは記憶しているっていう不思議。しょっちゅうです。

新規カードを一昨日も見た、昨日も見た、今日も見てる。でもどちら様でしたっけ…?

新規カード10回以上見ても全然覚えない

新規カードは覚えられないとかなりの回数見ることになります。10回も見れば覚えるんじゃないかと思うのですが、そんなこともなく。

その日見た回数が直接記憶に影響するってわけでもないのかも?見る日数のほうがが影響するのかも?と思ったりしています。(もちろん回数見なきゃ覚えないのですが、一定以上がどこまで影響するのだろうか?脳はやはりたくさん見たほうが、覚えなきゃと思うのだろうか…)

「覚えてない」と「覚えてる」と表現すると、「0」と「1」になってしまうのですが、実はその間があるんだろうなぁと思います。「0.2」とか「0.5」とか…。一度覚えたのを忘れることもあり「1」になったからといって油断はできず、覚えてるも「1」だけではなく、その上がありますよね。すぐ忘れそうなほうが「1」で、もうちょっと記憶が強化されると「2」とかになっていくっていう。

すぐ覚えるカードもある

数回見ただけなのにすんなり覚えてしまうカードもいますね。少ないけど。「気が合って嬉しいよ」

昨日まで思い出せなかったのに、今日急に思い出せる

キター!ってなる瞬間です。思い出せたやったー!!っていう。このときは覚えたというより、思い出せたという感覚が近いです。昨日まであんなに頑固に思い出せなかったのに、今日は思い出せた!!っていう。昨日から今日の間に何があったんでしょう?脳の中で記憶が整理されたとかそんな話なのかな?とは思うのですが、本人が意識的にしてることではないため純粋に不思議です。

一度思い出せても、少し経ったら思い出せなかったりする

思い出せた(覚えた)!と思っても、少し経ったら、あれ?さっき覚えてたのに何だっけ?となったり。しょっちゅうです。覚えたとは…?ここで、「さっきは覚えてた」ことだけを覚えているのも不思議です。

学習困難(無駄)になったカードだけで学習するとなぜか結構覚えられる

覚えられないカードだけ集めて学習すると結構覚えられます。不思議です。

私は学習困難(無駄)カードが貯まってきたら、フィルターデッキで忘却回数の多いものを学習しています。フィルターデッキで忘却回数の多いものを指定した場合、カードが出題されるのは日に1回なんですが、それでも結構覚えられます。なんで??笑(無駄になるまでの学習は何らかたまってるとは思うのですが)

「学習困難(無駄)」ってどういう理論から生まれた機能なのかな、面白いな~って思っています。他の学習アプリでは見ない機能ですよね。Anki ユーザなら賢く使いたいところですね。(無駄になったカードの学習方法がユーザ任せでわかりにくいけど)

音読ですんなり覚えられることがある

覚えられないときに音読しますが、音読ですんなり覚えられたり、思い出せたりすることがあります。絵(イラストや写真等の画像)を追加することですんなり覚えられることもあります。絵と音読では作用が違いそうですが、関連する何かですんなり覚えられることがあります。

なお、音読したり、絵を追加したりしても覚えられないこともしょっちゅうです。

似た単語は覚えたと思っても混同するので、曖昧に覚えている

私が覚えているのは主に英単語なので、似た単語が混同してしまう事象をよく経験します。覚えたといっても初期のうちは曖昧なのかな(雰囲気で覚えている?)と思ってます。

混同する場合は、差異を認識するしかないので、似たカードをちゃんと調べて差異を確認し、カードの特定フィールドに混同してるものも一緒に入れておき、次回また見られるようにしています。

学習を途中でやめてしまったデッキは比較的覚えてない

途中でやめたデッキのその後の記憶率は学習時間の割には記憶されてないように思います(中には覚えてるカードももちろんありますが)。使った時間がもったいないので、復習期間が長くなって記憶に入ったと思うまで学習を頑張った方が良く、そこまでできなそうなら最初からやらないほうが、時間の使い方としては効率的ですね。(偉そうに書いてますが、「途中で挫折」よくしてます…)

誰しも途中でやめようと思って学習は始めないでしょうけども、数千枚クラスに取り掛かるならば少なくとも半年くらいは覚悟の上で始めたほうがよく、覚悟がないなら、一昨日来やがれですね…。肝に銘じようと思います。

単語帳とかで学習するとAnkiほどしつこくはやらないので(※私の場合)、けっこうしつこく学習しなきゃだめなんだなぁと思います。(最も、単語帳でもちゃんと覚えられる方も世の中にはいるようなので、うらやましいです)

世の中は広いと思い直す

Anki のデフォルト回数で学習するの無駄勢がいます(=デフォルトの学習回数は多過ぎるという人たち)。うらやましいけど、どうしようもなさそうな領域なので、うらやんでもしょうがないですね。目を細めて見ています。

デフォルト学習の回数が多すぎるか少ないかは、

  1. デフォルト設定を数ヶ月試す
  2. 設定変更後、一定期間試す

というフェーズを経る必要があります。(1を数ヶ月としているのは、「Anki 慣れしてどういうものかという仕様を把握する期間」と「習熟度がある程度あがった状態のカードが出現するであろう期間」の考慮も含みます)

なお、私はAnkiのデフォルト回数での学習は無駄ではありません。っていうか必要です…。むしろデフォルトではついてけなくなるタイミングがあるので、正直デフォルトではついていけてません。(現時点ではAnki のデフォルト設定が何基準なのかは把握してないため、それより良いか悪いかを議論すること自体はどうでもいいのですが…)

このへんは積極的に評価していくというより、Ankiで学習し続けて「デフォルト設定もう少しこうのが自分に合うかも?」と思って始めて、変更を試す世界でいいと思います。

最後に

上記は全て「ことがある」って感じです。

Anki あるあるというよりも何か記憶しようとするときに経験するあるあるだと思いますが、Ankiは覚えてない(忘れている)ものばかり徹底して見せてくれるため、

  • 「人間の忘却能力の高さ」(=自分の忘れやすさ)を非常に実感する
  • 「記憶力の不思議」(と自分の記憶力のなさ)について思いを馳せる

ことが多いのかもしれません。

学習を続けているとどうしても覚えないとか覚えが悪いとか思考がそんな方向に行ってしまいがちですが、ちゃんと続けていれば覚えます!!当たり前ですが。学習困難カードも最終的には結構覚えられます。Ankiのデフォルト設定でそれなりに覚えていける方はそんな覚え悪くないっていうか記憶力人並みなので、覚えられない自慢も大概にしましょう(このページ書いてる以上、人のことは何も言えない…)。

とはいえ「覚えられないよーー!!」って愚痴りたくなることも多いのはとてもよくわかります。Anki だと覚えられないカードをずーっとめくっていると特定のカードを交互に出してくれるタイミングがくるのですが、「あっ…(察し)」みたいな感じになります(苦笑)

Ankiは手段なので、別のアプリだろうと、紙の単語帳だろうと何でもいいと思うんですけど、期間をきちんとかけることと繰り返しが大事ですね。

他にも Anki あるある、こんなのあるよという方はフィードバック等から教えてください。

 

Ankiに興味があって始めたくなった方はどうぞ。淡々とAnkiの始め方だけ紹介しております(よくわかんないものは使ってみるほうが理解が早いので、使い方を紹介しています)。慎重派?効率重視派?でどういうものかもう少し詳しく知りたい方はインターネットの海へいってらっしゃいませ。

Anki の使い方(始め方)
概要 サイトに Anki 関連の情報書いてるのに、セットアップ情報がないのも、と思ったので、まずは始め方についてあげておきます。 (Anki はフルにカスタマイズできるフラッシュカードアプリです。何かを覚えるのに使います。インターネット...
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