英語の発音辞書、いつか手に入れようと思っていて、ついに手にいれました。
2021年8月時点、日本語レビューはほぼ見当たらなくて情報が少ないなと感じたのと前書き読み始めて既に面白いと思っているのでレビューを書きます。
購入レビュー
アプリもあるのは知ってるのですが、私がIPA調べるのは大体PCなので、CD-ROMがついてる版を選びました。書籍 の with CD-ROM 版 のレビューです。
このページではアプリ版については言及していませんのでご注意ください。
タイトル
Cambridge English Pronouncing Dictionary with CD-ROM
エディション
18th
出版年月
2011/10
CEF LEVEL
A1|A2|B1|B2|C1|C2
著者
Daniel Jones, edited by Peter Roach, Jane Setter & John Esling
ISBN
9780521152556
同梱物
書籍、CD-ROM for Windows
収録語
- 80,000語(words and phrases)、215,000発音
- 発音はイギリス英語とアメリカ英語それぞれ記載。イギリス英語はBBC Pronunciation、アメリカ英語は General American
- 活用における発音も示されている
- ニュースにおける新語、人の名前、場所の名前を含む
対象者
CEF LEVEL B2 - C2 です。まぁ英語学習の初心者が使うようなものではないので納得です。
辞書部はIPA(International Phonetic Alphabet)なので、IPAを学んだあとに手にするのが王道ルートかなと思います。
辞書でない部分(前書きや用語解説など)は説明が英語になるので、それが読める英語力があることも前提なのかもしれません。もちろん解説読めなくても発音辞書として使えます。
中身のサンプル
Cambridgeの公式サイトでサンプルが公開されています。リンク先のページ下部にある「Sample content」の部分です。
- Sample Unit (サンプルで「A」のページが数ページ)
- Table of Contents (目次)
Cambridge English Pronouncing Dictionary Product Details ページ
CD-ROM(ソフトウェア)
「Cambridge English Pronouncing Dictionary」のインストーラーが入っており、Windows PC にインストールして使います。機能は次の通りです。
- 書籍に書いてあるすべての発音が確認可能
- イギリス英語とアメリカ英語の音声が聞ける
- 自分の声の録音機能(収録音声と比較できる)
- 単語検索機能
- IPAによる単語の検索機能
補足事項
- エディション 17th が出たのが2006年で、18th が出たのが2011年です。
- 2011年の出版物であるため、CD-ROM に「for Windows XP, Vista and 7」と書いてありますが、Windows 10 でも動作しました。
- インターネットで買う場合には、ISBNで探すのが無難です。With CD-ROMじゃないバージョンもあります。私が確認できた範囲のISBNを載せておきます。
18th Edition のISBN
9780521765756 Cambridge English Pronouncing Dictionary、Hardcover(書籍のみ)
9780521152532 Cambridge English Pronouncing Dictionary、Paperback(書籍のみ)
9780521152556 Cambridge English Pronouncing Dictionary with CD-ROM、Mixed media product
(書籍、CD-ROM)
その他書籍に収録されているもの
目次とサンプル見ればわかることですが、簡単に。
- 発音辞書とは、及び本書の成り立ち
- 辞書の見方、IPAの種類
- アルファベットごとに文字と発音の関係について端的に紹介(前述のサンプルの1ページ目で「A」の内容が見られます)
- 「The World of English Pronunciation」に関するエッセイ。
6名の専門家がそれぞれ「The World of English Pronunciation」についてエッセイを書いています。1つあたり2ページ程度 - 巻末に発音用語の解説が20ページほど
アプリサンプル
メイン画面(単語検索機能)
起動すると、こんな画面です。左側で検索すると右側に結果がでます。
UK/USの右の「音量アイコン」はクリックすると音声が流れます。「マイクアイコン」を押すとポップアップ画面が出るので、自分の音声を録音して収録音声と聞き比べることができます。
上の画面において、右上の「Copy current entry」を選ぶと内容をコピーすることができます。メモ帳に貼り付けるとこんな感じです。(なお、右の画面内を直接コピーすることはできませんでした)
Sound Search 画面(IPAによる単語の検索機能)
IPAでの検索はこんな感じです。左側で検索すると右側に結果がでます。この画面はキーボード操作ではなく、マウスで操作をする必要があります。すべてボタンをクリックします。(「発音記号」「Backspace」「←」「→」)
Quick Search
ブラウザやWord からすぐに検索できる Quick Search という常駐タスク的機能があったみたいですが、Windows10では動作しませんでした。10年前なのでしょうがなそうですね。前述の通り、メインの機能は動作してるのでスルーかな。
歴史
1917年にオリジナル版が出て、それから2011年に18thが出ているため、実に17回もの改版を経ています。出版間隔をきちんと調べてませんが、単純計算すると94年÷17回=5.5年です。 発音も都度変わっていくとはいえ、思ったより改版が多いんだなぁと思いました(個人的な感想)。
Wikipedia にも紹介があったので成り立ちが気になる方は見てみるとよいかもしれません。
https://en.wikipedia.org/wiki/English_Pronouncing_Dictionary
2021年現在、2011年から10年ほど新版が出てないことを踏まえると、そろそろ新しいのが出るのかな?どうなんでしょう?
ファーストインプレッション
前書きでなぜ発音辞書が必要なのか?という話から始まっていました。当たり前すぎるけど、そうだよね、そこからだよね、って始まり方です。
辞書で紹介されている発音については、こう発音すべきだと言ってるわけではない。some native speakers がこう発音しているというのを表現しているだけだから、それを忘るな、と始まっています。専門家の方から見たら当然でしょうけど、きちんと書いてあるのは好感触です。
感想
今のところ、前書きのあたりを興味深く読んでます。30ページくらいあるかな?読んだら感想書くと思います。