多読していたとき3年間の記録を書き綴ってみました。
きっかけ
はじめたきっかけはこんなところです。
- 話す・聴くに比べて読むが苦手だった。
- 日本語でも本を読むのが好きなので、洋書(英語)も読めるようになりたかった。
- 昔読んでた本のシリーズで翻訳されていないものがあった。(日本語で読んでましたが、原書が英語でした。)
多読に関する本やサイトを読み、「100万語読破」を目標にすることにしました。
同時に私のレベルではかなりの期間かかりそうなこともわかってたので、記録もとることにしました。
フェーズごとの記録
サマリ
600万語読了まで、約3年を記録していました。
初期1(~YL2)
通勤時間を読書にあてることにして、Graded Reader(以下GR)の一番下のレベルから読みはじめました。文字が大きな10ページくらいの本ですら「苦戦」していたことをとても鮮明に覚えています。「やってないとできない」をものすごく痛感していました。
初期2(YL3~YL4)
このレベルが一番の壁だったように思います。「苦行」って言葉がぴったりでした(笑)
- 文が長くなることによる壁。
- 返り読み(日本語の語順で読んでしまう)から卒業できない。
- 知らない英単語が増えてきた。(単語やってなかったので特に)
- ときどきまったくわからない本に出合う。(相性?難易度?)
くじけそうだけど、継続あるのみ。
「通勤時間は読む」と決め、通勤時間に読んでました。
続けてれば時間はかかってもなんとかなると思って続けてましたが、中にはすご~く時間かけた本もありました。
単語がわからないのが苦痛になって、しばらく「わからない単語全調べ」をやってみたのですがわからない量が多いため、結局覚えられないなと思いやめました(笑)。
不明単語との付き合い方は、
1) 無視する
2) 気になったものだけ調べる
3) 全部調べる
4) 平行して語彙学習をする
等いろいろあるけど、結局自分に合う方法でいいんじゃないかな~と思います。
合う方法が謎ならやってみるしかなし!
私はしばしば単語学習にトライするも、長くは続かない人なので、多読期間は総じて1) の無視派。気になった単語はたまに引くくらい。要領がよいのは4) の平行して語彙学習 だと思いますよ。(効率は悪いけど、量をこなせばやらなくてもなんとかなるw)
[余談] グラフを見ると2016年6月がありませんが、このときは言語学習に関する本を、1か月くらいかけて読んでおり、6月の間には読了できなかったのです。わからないところは結構あったと思いますが、興味深く読んでいました。語数的には6万くらいはあったと思うので、頑張ったといえますね。初めて読んだGradedじゃない一般書でうれしかったです。(ただ、理解度はかなり怪しかったと思います。笑)
2016年4月に100万後を達成しました。やっとここまできた!という思いでした。しかし、まだ読める本のレベルが低かったので、まだまだ経験足りないんだなぁと思ったことを覚えてます。
YL4の苦行ピーク
YL4の苦行ピークだった本がとても印象に残っています。YL3のときは全般的につらかったので、「どの本がつらかった」ってのが無かった気がしますが、YL4になって、あの本ー!!って記憶に残るのがいくつかありました。今思い返してみれば、そのときの私のレベルとの相性が悪かった本だと思います(某サイトでは高評価の本ですので、タイトルは伏せますね)。
- 2016年4月に読んだ YL4.0 の本(P)… 4日で読了
- 2016年7月に読んだ YL4.0 の本(A)… 20日で読了
「マジで全然わからない」と思いながら読んでた気がするし、ページをめくる手が重かった。後者にいたっては、20日もかけてたので、苦行が忍ばれます。(当時の私の読書スピードは数日に1冊程度)
苦行ピークだ、っていう本は絶対現れると思うので、「あ、これ苦行ピーク本きたわ!」くらいでかわしたらいいと思います。私はかなり怪しい理解度で読了しましたが、しない選択肢もありますよね。今になってみれば面白い思い出だなと思います。
中期1(YL4)
本にもストーリー性が出て楽しくなってきました。アガサ・クリスティの Graded Readerをいくつか読み、ミステリー読みたいなぁと。
少し上の本にチャレンジしたりもしてましたが、いまいちで、結局このあたりは長々と読んでましたね。
2016年11月に200万語を読了していました。
中期2(YL4~YL6)
YL4あたりまでくると、児童書なり一般書なりに手を出していく人も多いです。GRはつまらなくて~という方は卒業をおすすめします!
私は基礎固めしたかったのでYL6あたりまで読んでました。
また、読書をブーストするために「聴き読み」を始めたのもこのころです。目で字を追い、ナレーターさんが読んでくれる音源を聞きます。自分で読むより早いスピードで読めるのと、ナレーターさんに引っ張ってもらえる強制スクロール感が好きでした。Cambridge English Readers は音源だけならサイトからダウンロードできるので、とってもお世話になりました。イントネーションとかでシーンの理解が進むんですよ~。聴いてしまうと読んだこと(=Reading)にならないんじゃ、とか厳密なことを気にする人もいますが、私は全く気にしませんでした。だってリスニングも鍛えたかったし、オーディオブックってやつにすっかりハマってました。
YL5~6あたりで文字なしで聴くだけ、もチャレンジしてました。こちらはリスニングに良いです。「脳が英語を処理するスピード」が鍛えられます。「音はとらえられても、理解が追いつかない」ってあると思うのですが、経験値で克服する感じでした。
2017年4月に300万語を読了していました。
後期
エッセイ、児童書、伝記、YAなど。
読みやすかったのはエッセイかな?(エッセイの難易度も作者によってバラバラではありますが)
GRから一般書へ入るのはいつどのあたりへ?という迷いがありますね。一般書にチャレンジしてみても、読める本がある一方でまったく読めない(内容がわからない)本もありました。まったく読めない本は 1)中断して積む、2)わからないなりにも読んでみる、のどっちかでしたね。
2017年07月 400万語
2017年10月 500万語
2018年03月 600万語
記録について
記録することが目的じゃないけど、どのくらい読んだかわかるのでつけてしました。
サイトやアプリがあるのは知っていましたが、自分で分析したかったのでExcel にしました。
こんなことが記録されています。
- 読了日
- 本のタイトル
- Graded Reader の場合 Reader 名
- YL(読みやすさレベル)
- 語数
- 著者名
- 感想(数行)
効果
成長の感じ方
私はGRの一番下から読んだこともあって、100万語あたりまでは結構短期スパンで成長を感じてました。で、多読が長くなってくると、半年、1年、2年…と自分の成長を感じられるまでの期間が長くなっていきます。
YL4手前あたりを抜け出すときが、ほんと長く感じました。でも、続けてさえいればなんとかなりました。読めなくて、「あぁ今はまだ無理だ」と積んだ本が1年後や2年後に読めたときがうれしいです。レベルに合わない本もたまに買って、いつか読めるかな?と本棚にかざってました。
効果
多読が大きな要因だな、と思う効果です。(ほかの学習もしていたので、多読だけの効果なのかというのもありますが)
- 長文(=本)を読む体力がついた。(最初のころ10ページも読むのがつらかったのに!!)
- 認識語彙が増えた。
- 返り読みを卒業した。(前半なかなか卒業できず、YL4あたりでしょうか)
- TOEIC でReadng スコアがあがった。(これは確実に多読のおかげ。元のスコアが低かったせいもある)
- 一般の洋書で読めるものが少しずつ増えてきた。
- 洋書好きの知り合いが増え、なぜか Grammar in Use を一緒に勉強したり。(読了をネットにあげていたので、それで知り合いが増えました)
こんな感じです。
もともと本が好きなので、今も洋書を読んでいます。
2020年はクラシックにチャレンジしています。クラシックもレベルが様々なので読みやすいものから。