概要
Anki のメディアフォルダは1つのフォルダにメディア(画像、音声、動画)を格納する仕様になっています。1つのフォルダは便利ですが、あまりにたくさん格納しすぎるとうまく動かなくなってしまうので、どのくらいの数がいいのかという考察です。
対象者
Anki初級 | Anki中級 | Anki上級
メディアフォルダに万単位のファイル(メディア)を入れてる人向けの情報なので、すでに Anki マニアなAnki上級者の方向けです。
メディアフォルダの場所
- Windows 10 の場合
"C:\Users\%UserName%\AppData\Roaming\Anki2\%Ankiのユーザ名%\collection.media" |
・「%UserName%」はWindowsのユーザ名
・「%Ankiのユーザ名%」はAnkiのユーザ名(プロファイル名)
- OS X の場合
"書類(/home/%astdxx%/%UserID%/Documents)の下のAnki/%Ankiのユーザ名%/collection.media " |
・「%astdxx%/%UserID%」はユーザ名
・「%Ankiのユーザ名%」はAnkiのユーザ名(プロファイル名)
メディア
- 音声や動画(mp3、mp4等)
- 画像(jpg、png、gif 等)
Anki は メインでは mpv (メディアプレーヤー) というプレーヤーが使われていて、対応している拡張子はかなり多いみたいです。
メディアの数
仕様的な制限はありません(AnkiのみならずOS側も)。実際にどこまで格納しても問題なく動くかは、使っているデバイスのOS、システムリソース、格納しているメディアによってくると思います。私と他数名の方の経験値になってしまうのですが、 3万~5万 くらいが限界でした。(数の幅が広いですが、上記の通り環境によって変わってしまうものなので)
多すぎると下記のような事象が起きます。
- メディアフォルダを表示したときに、ファイルが多すぎて返ってくるのが遅い(またはエクスプローラーなどがハングする)
- メディア(音声・動画)が再生がされない
- メディア(音声・動画)の再生が遅くなる
さすがに多すぎてしまう人は見ないデッキもあると思うので、使ってないデッキを退避(バックアップして削除)したほうがよいです。
1つのフォルダに格納可能な仕様はいいのか?という考察もあるのですが、Anki自身はデータをためるソフトウェアというわけではないし、格納のラクさ、どのデッキからでも同じメディアが呼べることを考えると個人的には今の仕様でいいと思います。
余談
Bluetoothでイヤホンやスピーカーをつないでいると、再生の頭が切れることがあります。その場合は、メディアフォルダの限界とは関係なく、Bluetoothの問題なので、接続し直してみてください。短い音声を繰り返し再生するとそうなってしまうことがあるみたいで、私もよくなります。