もっと海外文学を! 小冊子 BOOKMARK

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はじめに

BOOKMARKは「翻訳者による海外文学ブックガイド」。海外文学の和書を紹介する小冊子です。
海外文学が気になる人なら一度チェックしてみて損はないです♪
書店に無料配布物として置いてもらうのがもとの主旨だったみたいですが、現在は個人でも入手することができるようになりました。
配布書店で見かけたことがある人や、翻訳家の金原瑞人さんの情報を追っかけてる方はご存じだと思いますが、見かけたことがない人は知らない人もいるかなと思い書いてみました。かくいう私も洋書仲間に教えてもらうまで知りませんでした!

内容

概要

  • ページに1冊、和書のカバーとともに紹介文が載っています。どの本読もうかな~って思いながら読むのが楽しいんです!気になる本が増えます。(中が見たいと思ったそこのあなた、後でバックナンバーを読めるリンクを紹介しています。このまま読み進めてください)
  • 翻訳者的観点、自分たちも本を作る立場にいる人たちの意見や考え、面白いです。
  • タイトルと作者については日本語だけでなく、元の言語が併記されています。元の言語で読みたいと思ったときやインターネットで情報を調べたいときも便利で、ありがたいです。

デザインとサイズ

小冊子としてのクオリティが高いです。フルカラーでサイズはCDサイズ(ほぼ正方形。縦12cm×横12.2cmくらい)。紙の質感がよく、オザワミカさんのイラストや全体的な書籍としてのデザイン(フォントやレイアウト等)も今どきな感じで素敵です。

クリエイター

翻訳家の金原瑞人さん、ヤングアダルト向け本の書評を書いている三辺律子さん、イラストレーターのオザワミカさんらが協力して発行してるようです。各本の紹介は翻訳家の方々が書いています。

スペシャルゲスト的に有名な作家の方が巻頭エッセイを書いていたりもして、そのページも大変興味深いです。18号では、作家の多和田葉子さんが翻訳について書いてます。「遠い言語から訳された形跡、文章の凹凸やほころびを感じさせてくれる訳文が好きだ」のくだり。背景の言語を感じない翻訳ははたして翻訳なのか?確かに文学においてオリジナルの言語を感じないなんて、翻訳ではなくて別の作品なのかもしれない…。洞察に唸りました。

金原さん、三辺さん、オザワさんの一言ずつのあとがきも面白いです。18号では、三辺さんが切実に読みたい本が増えていくけど、読むのが追い付かないことを語っていて、本が好きな人ならば大きく頷くしかないところでしょう(笑)。オザワさんは世界情勢を踏まえてカバーをどうするべきかと考えておられる様子。うーむ。そういう迷いもあるのですね。

最新号の入手方法

現在は年2回発行です。

  • 配布書店で入手
    対象の書店さんで無料で入手することができます。配布対象の書店さんは 最新号配布店、関連フェア店リスト に掲載されています。無料につき部数限定だと思うので、欲しい方は出たら早めに書店さんに向かったほうがよいと思います。
  • インターネットから入手
    配布書店で入手できなくても、インターネットからの申し込みで送料込み200円で届けてくれます。Amazon Pay が使えて決済がラクなサイトです。
    ↓ちょっとわかりにくいですが、ページ下部のBOOKMARKの画像をクリックすると注文のページに行けます。
    https://bookmarks.theshop.jp/
    定期購読はなくて都度申し込み。申し込めるのは1部のみです。

バックナンバー

カラーのものが pdf ファイルで公開されています。
もともと無料配布物とはいえ、わざわざネットで公開してくれててありがたいです。最新号を入手しなくても、バックナンバー公開されたら読むという手段もとれます。
https://kanehara.jp/bookmark/backnumber/index_bn.htm

また、一度本になって出ています。1号~12号をまとめたもののようですが、手元において確認したい人はいいですよね。私は購入して、フセンがたくさん貼ってあります(笑)
翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK』(CCCメディアハウス/2019年9月)

リファレンス

サイト

金原瑞人さんが主体となって発行しているため、BOOKMARKは金原瑞人さんのサイトの1コンテンツとして載っています。

Mizuhito Kanehara
金原瑞人

SNS

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